PowerBook 140
Apple Macintosh PowerBook 140 | |
開発元 | Apple |
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姉妹機種 | PowerBook |
種別 | ノートパソコン |
発売日 |
140: 1991年10月 145: 1992年8月(日本未発売) 145B: 1993年6月 |
標準価格 |
140: US$3,199[1] 145: US$2,999 145B: US$1,649 |
販売終了日 |
140: 1992年8月 145: 1993年6月 145B: 1994年7月 |
OS | 漢字Talk 6.0.7.1〜Mac OS 7.6 |
CPU |
140: MC68030, 16 MHz 145B: MC68030, 25 MHz |
メモリ | 2MB, 4MB (最大8MB) |
ディスプレイ | 640x400 10インチバックライト付きSTNモノクロ液晶 |
重量 | 3.1kg |
前世代ハード |
Macintosh Portable PowerBook 100 |
次世代ハード | PowerBook 160 |
Macintosh PowerBook 140は、PowerBookシリーズ最初のラインナップのミッドレンジ機種としてリリースされた。PowerBook 170と同様に、このPowerBookは内蔵フロッピードライブを備える。このモデルのコードネームは、Tim Lite、Tim LC、Replacements、およびLearyだった。 1992年には、CPUが高速化されたPowerBook 145が登場し、その後本質的に新しいミッドラインモデルとしてPowerBook 160にリプレイスされた。
特徴
[編集]Macintosh Portableの後継機として用意された、140シリーズは170と同じだったが、ハイエンドモデルの多くの機能が削られ、より手頃なミッドレンジオプションとされた。最も明らかな違いは、ディスプレイが140ではより安価な10インチSTNであり、170で使用されたシャープなアクティブマトリクスではないことである。内部的には、プロセッサが16MHzと遅いことに加えて、FPU(浮動小数点演算装置)がなく、追加もできない。また、標準で搭載されているハードディスクは20MBで、170の40MBの半分である。
PowerBook 140は、特に新しい電源管理やその他の独自のハードウェア機能をサポートするために、 米国ではSystem 7.0.1が導入された。しかし、1991年当時のRAMの価格と定価の高さから、140は100や170と同様に2MBのRAMをロジックボードに直接はんだ付けしただけのもので、System 7で使うには制限があると批判されていた。さらに、System 7のローカライズ版がまだ世界中で発売されておらず、日本語版の漢字Talk 6.0.7は、3台の新型PowerBookすべてに対応するように修正、J-6.0.7.1として添付された。その結果、このバージョンの直後から配付されたSystem 6.0.8.1にも対応し、多くのユーザーがPowerBookでSystem 6を実行できるようになった[2][3]。そして、多くのユーザーが高価な専用RAMカード(2MBカードは300米ドルだった)追加せず、PowerBookでより少ないメモリで動作するSystem 6を実行することができた[4]。
デザイン
[編集]PowerBook 170、PowerBook 100と同時期に発売されたが、140と170はApple独自にデザインしたものであり、100はフルサイズのMacintosh PortableをSONYが小型化したものである。そのため、140はAppleが作った最初のノートパソコンであり、100は内部設計こそ古いものの、デザイン的には最初に改良されたノートパソコンである。
Appleは、1993年6月に「PowerBook 145」に置き換えた(日本未発売)。このモデルの唯一のコードネームはColt 45である。
PowerBook 145B
[編集]PowerBook 145Bは、その前に発売されたPowerBook 145と基本的に同じハードウェアだが、価格を下げ、2MBのRAMを追加でロジックボードにはんだ付けしたものである。このモデルの唯一のコードネームはPikes Peakである。
これまでのMacとは異なり、Performaと同様に145Bにはシステムディスク一式が同梱されていない。内蔵ハードディスクに漢字Talk 7.1がプリインストールされており、システム起動ディスクが1枚付属している。また、基本的なバックアップ・リストア機能を提供する2つのユーティリティも同梱されていた。145Bは漢字Talk 7.1を搭載して出荷された。System 7.0.1を動作させることもできるが、"About This Macintoshについて... "では誤って140と表示される。
145Bは次のローエンドとしてリリースされたPowerBook 150にリプレイスされた。
仕様
[編集]コンポーネント | 140 | 145 | 145B |
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CPU | MC6803016MHz | MC68030 25MHz | |
RAM | オンボードで2MB、8MBに拡張可能 | オンボードで4MB、8MBに拡張可能 | |
ROM: | 1 MB | ||
内蔵HDD(SCSI) | 20〜80 MB | 40〜120 MB | |
FDD | 1.44MBスーパードライブ | ||
対応OS | 漢字Talk 6.0.7.1、System 7.0.1 - Mac OS 7.6 | 漢字Talk 7.1 - MacOS 7.6 | |
ADB | 1ポート | ||
シリアル | 2ポート | ||
モデム | オプション(拡張ポート用) | ||
ディスプレイ | STN、1ビット 640×400 |
脚注
[編集]- ^ LePage, Rick (October 22, 1991). “PowerBooks: price-competitive and technologically brilliant.”. MacWEEK
- ^ System J-6.0.7.1 ReadMe, 1991, Apple, Inc.
- ^ http://apple.ism.excite.co.jp/page/漢字Talk+6.0.7.html
- ^ “System 6 on a PowerBook 140/170”. September 7, 2008時点のオリジナルよりアーカイブ。May 31, 2008閲覧。
外部リンク
[編集]- Apple.comのPowerBook140仕様
- Macintosh PowerBook 145B: Technical Specifications
- PowerBook140のapple-history.comのセクション
- プロトタイプのPowerBook140。
- “PowerBook 145B, 360 degree model”, Russian Vintage Laptop Museum (museum)