春日 (上尾市)
春日 | |
---|---|
北緯35度58分38.78秒 東経139度34分49.84秒 / 北緯35.9774389度 東経139.5805111度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 埼玉県 |
市町村 | 上尾市 |
地区 | 上尾地区 |
面積 | |
• 合計 | 0.4293[1] km2 |
人口 (2019年(平成31年)1月1日現在)[2] | |
• 合計 | 4,305人 |
等時帯 | UTC+9 (日本標準時) |
郵便番号 |
362-0074[3] |
市外局番 | 048(浦和MA)[4][5] |
ナンバープレート | 大宮 |
座標の場所は春日土地区画整理組合記念会館を示す |
春日(かすが)は、埼玉県上尾市の町名。市の統計などでは上尾地区で分類されている。
現行行政地名は春日一丁目および二丁目。住居表示実施済み[6](一部未実施区域あり[7])。郵便番号は362-0074[3]。
地理
[編集]埼玉県の中央地域(県央地域)で、上尾市中央部の鴨川左岸側の大宮台地[8]上に位置する。町域は東部を高崎線を挟んで緑丘や上町と隣接し、南部は柏座、西部から北部にかけては弁財や浅間台と隣接する。北部では原新町とも僅かに隣接する。西部の境界線はやや錯綜する。 全域が市街化区域[9]で、北部は第一種低層住居専用地域や第二種中高層住居専用地域、南部は第一種住居地域や第二種住居地域に指定され、主要な通り沿いに商業施設が見られるほかは、全体的に住宅地が広がり住宅が立ち並ぶ。年とともに減少傾向にあるが、生産緑地地区としての農地も見られる。
地価
[編集]住宅地の地価は、2018年(平成30年)の公示地価によれば、春日一丁目38−4の地点で14万6000円/m2となっている[10]。
歴史
[編集]もとは江戸期より存在した武蔵国足立郡大谷領に属する春日谷津村であった[8]。古くは柏座村(柏座の前身)の枝郷であったが、元禄期(1688年〜1704年)頃に柏座村より谷津村(現谷津)とともに分村して成立した[11]。村高は『元禄郷帳』および『天保郷帳』によると55石余であった。化政期の戸数は10軒余であった[8][12]。飛地が柏座・川村の間や弁財・今泉村の間や中妻・小泉村の間に存在していたほか、柏座村および中妻村のうちに存在した[8]。 地名は村内に春日社が建立されていたことに因む[8]。谷津は低湿地を意味し村内にも見られた。なお、春日社(春日神社)は現在の柏座二丁目に鎮座する。 1875年(明治8年)の農業産物高は武蔵国郡村誌によると米7.5石、大麦15石、小麦10石、大豆5石、小豆3石、甘藷1500貫であった[13]。
- はじめは旗本春日氏の知行、後に知行は旗本小川氏となる[8]。なお、検地年代は不明。
- 幕末の時点では足立郡春日谷津村であった。明治初年の『旧高旧領取調帳』の記載によると、知行は旗本小川源之進[注釈 1]の知行であった[14][8][注釈 2]。
- 1872年(明治5年)3月 - 大区小区制施行により第19区に属す[15][16]。
- 1879年(明治12年)3月17日 - 郡区町村編制法により成立した北足立郡に属す。郡役所は浦和宿に設置。
- 1884年(明治17年)7月14日 - 連合戸長役場制により成立した小泉村連合に属す。連合戸長役場は小泉村に設置[17]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、春日谷津村を含む区域をもって上尾町が成立、上尾町の大字春日谷津となる[8]。
- 1958年(昭和33年)7月15日 - 上尾町が市制施行し[18]、上尾市の大字となる。
- 1959年(昭和34年) - 地内に藤井製作所(本社岡山県、後のヤンマー農機)の工場(敷地1.65ヘクタール)が春頃完成し、一部操業を開始する[19]。耕作機を製造していた。
- 1966年(昭和41年)7月1日 - 住居表示に関する法律に基づき住居表示(第二次)が実施され[20]、大字春日谷津の一部と柏座・沖ノ上・弁財の各一部を併合して春日一丁目・二丁目が成立[21][7]。また、大字春日谷津の一部が柏座一丁目〜四丁目の各一部となる[21][注釈 3]。これにより「上尾自動車学校」の住所が大字柏座から春日1丁目に変更となり、地内に立地するようになる。
- 1971年(昭和46年)9月16日 - 春日土地区画整理事業の都市計画決定[22]。
- 1975年(昭和50年)
- 1981年(昭和56年)5月1日 - 地区内に上尾市保健センター(現西保健センター)が開設される[26]。
- 1987年(昭和62年)
- 2002年(平成14年)2月 - 地内に「上尾西保育所」が開所する[28]。
- 2008年(平成20年)4月8日 - 地内に「春日クリニックモール」が開業する[31]。
存在していた小字
[編集]※ 『新編武蔵風土記稿』には「金原」・「
世帯数と人口
[編集]2019年(平成31年)1月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[2]。
町丁 | 世帯数 | 人口 |
---|---|---|
春日一丁目 | 1,327世帯 | 3,119人 |
春日二丁目 | 495世帯 | 1,186人 |
計 | 1,822世帯 | 4,305人 |
小・中学校の学区
[編集]市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[34]。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
春日一丁目 | 全域 | 上尾市立富士見小学校 | 上尾市立西中学校 |
春日二丁目 | 全域 |
交通
[編集]地区内の東境をJR東日本高崎線が通るが鉄道駅は設置されていない。最寄り駅は北上尾駅であるが[10]、地区によっては上尾駅も利用が可能である。
道路
[編集]地区内に国道や主要地方道・一般県道は通っていない。
- 小敷谷吉田通線[35](はなみずき通り)
- 西宮下中妻線(並木通り)
- 富士見ヶ丘中妻線(浅間通り)
バス
[編集]地区内には路線バスが無く、コミュニティバスのみの運行となっている。なお、過去に丸建自動車のけんちゃんバスが運行され、地内に「春日1丁目」、「春日2丁目」バス停留所が設置されている時期があった[36]。
- 大石桶川線
- 大石領家北上尾線
- 平方丸山公園線
- 地区内は「春日一丁目」および「保健センター前」バス停留所が設置されている。
地域
[編集]町内会
[編集]公園
[編集]- 春日第一公園(街区公園) - 指定緊急避難場所[39]。園内に春日土地区画整理事業竣工記念碑がある。
- 春日第二公園(街区公園) - 指定緊急避難場所
- 春日第三公園(街区公園) - 指定緊急避難場所
- 春日一丁目公園 - 付近に中世期の屋敷である曽我殿屋敷跡[11]があった。
- 春日広場
施設
[編集]町内の主要な通り沿いに商業施設が多く立地する。
- 西保健センター[40](旧上尾市保健センター)
- 春日土地区画整理組合記念会館(春日記念会館)
- 市立上尾西保育所
- うぐす保育園上尾春日
- 春日クリニックモール
- 正一位稲荷大明神
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “統計あげお 平成30年版 第1章 土地・気象”. 上尾市役所. p. 2 (2019年5月30日). 2020年5月27日閲覧。
- ^ a b “町丁大字別人口表”. 上尾市 (2019年2月4日). 2019年2月10日閲覧。
- ^ a b “郵便番号”. 日本郵便. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “市外局番の一覧”. 総務省. 2019年2月10日閲覧。
- ^ “単位料金区域別市外局番等一覧表”. NTT東日本. 2020年5月27日閲覧。
- ^ “住居表示に関する届け出”. 上尾市役所 (2017年12月28日). 2019年2月23日閲覧。
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 228頁。
- ^ a b c d e f g h 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 229頁。
- ^ a b 都市計画図がご覧になれます。 - 上尾市(2014年9月5日).2020年5月10日閲覧。
- ^ a b 国土交通省地価公示・都道府県地価調査.2019年2月10日閲覧。
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 226頁。
- ^ a b c 新編武蔵風土記稿 春日谷津村.
- ^ 『上尾百年史』 250-254頁。
- ^ 『上尾百年史』 23頁。
- ^ 『上尾百年史』 26-30頁。
- ^ 『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』 117-123頁。
- ^ 『上尾百年史』 98-116頁。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1421頁。
- ^ 『上尾市史 第五巻 資料編5、近代・現代2』 524-525頁。
- ^ 『上尾百年史』 233-235頁。
- ^ a b 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 926頁。
- ^ “上尾市の土地区画整理事業”. 上尾市役所 (2018年4月1日). 2019年2月27日閲覧。
- ^ 春日土地区画整理事業「完工記念誌」 25頁(新しい町名地番図〈換地図〉)。
- ^ “上尾市の土地区画整理事業”. 上尾市役所 (2018年4月1日). 2019年2月19日閲覧。
- ^ 春日土地区画整理事業「完工記念誌」 3頁。
- ^ 広報広聴課 (2018年7月). “広報あげお 2018年7月号(No.1012)” (PDF). 上尾市役所. pp. 1-9. 2019年2月11日閲覧。
- ^ “【まちづくり】難題続きの駅建設とその街のいま-「北上尾」をめぐる謎:第2回”. 任意団体ダイロクマチノテ (2017年6月22日). 2020年8月13日閲覧。
- ^ a b “上尾市のあゆみ - 統計あげお平成23年版” (PDF). 上尾市. pp. 135-144 (2012年3月). 2014年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月4日閲覧。
- ^ 『広報あげお』昭和62年11月15日号(493号) 2-5、13頁。
- ^ 『広報あげお』昭和62年12月15日号(495号) 2-5、8頁。
- ^ 「地域医療連携にご協力いただいている先生方」『上尾中央総合病院広報誌 アウンクル』第18号、上尾中央総合病院、2009年2月、3頁、2022年4月22日閲覧。
- ^ a b 『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』 261-271頁。
- ^ 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 1389頁。
- ^ “市内小・中学校通学区一覧”. 上尾市 (2018年4月1日). 2019年2月10日閲覧。
- ^ “上尾市緊急輸送道路閉塞建築物耐震診断補助制度”. 上尾市役所 (2014年8月25日). 2019年2月10日閲覧。
- ^ 「新路線開設【上尾⇔桶川】」『上尾商工会議所情報誌 あぴお』第2号、上尾商工会議所、2003年5月1日、3頁、2020年6月18日閲覧。
- ^ ぐるっとくん 上尾市内循環バスROAD案内マップ (PDF) - 上尾市役所(2019年9月11日).2020年6月14日閲覧。
- ^ “自治会・町内会・区会に加入しましょう”. 上尾市役所 (2021年3月15日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ “指定緊急避難場所・指定避難所・福祉避難所”. 上尾市役所 (2022年2月14日). 2022年4月27日閲覧。
- ^ 西保健センター - 上尾市役所(あげポタ). 2019年2月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 上尾市教育委員会・編『上尾市史 第五巻 資料編5、近代・現代2』上尾市、1998年3月31日。
- 上尾市教育委員会・編『上尾市史 第八巻 別編1、地誌』上尾市、1997年3月31日。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』角川書店、1980年7月8日。ISBN 4040011104。
- 上尾百年史編集委員会・編『上尾百年史』上尾市役所、1972年2月10日。
- 『春日土地区画整理事業「完工記念誌」』上尾市日土地区画整理組合、1975年2月。
- 『広報あげお 昭和62年11月15日号』第493号、上尾市役所、1987年11月15日。
- 『広報あげお 昭和62年12月15日号』第495号、上尾市役所、1987年12月15日。
- 「春日谷津村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ147足立郡ノ13、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763999/47。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- あげおガイド アピマップ - 上尾市役所