小坂町
こさかまち 小坂町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 東北地方 | ||||
都道府県 | 秋田県 | ||||
郡 | 鹿角郡 | ||||
市町村コード | 05303-1 | ||||
法人番号 | 5000020053031 | ||||
面積 |
201.70km2 | ||||
総人口 |
4,311人 [編集] (推計人口、2024年12月1日) | ||||
人口密度 | 21.4人/km2 | ||||
隣接自治体 |
大館市、鹿角市 青森県:平川市、十和田市 | ||||
町の木 | ベニヤマザクラ | ||||
町の花 | アカシア | ||||
町の魚 | ヒメマス | ||||
小坂町役場 | |||||
町長 | 細越満 | ||||
所在地 |
〒017-0292 秋田県鹿角郡小坂町小坂字上谷地41-1 北緯40度19分59秒 東経140度44分10秒 / 北緯40.3331度 東経140.7361度座標: 北緯40度19分59秒 東経140度44分10秒 / 北緯40.3331度 東経140.7361度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
小坂町(こさかまち)は、秋田県の北東部に位置する町。東南は鹿角市、西は大館市、北は青森県と接している[2]。鹿角郡に属す。かつては小坂鉱山などの鉱産資源に恵まれ、江戸時代には津軽街道が通る盛岡藩の領地であった。
19世紀初頭以降、金、銀、銅、亜鉛の採掘で栄え、鉱山の閉山のあとも、その鉱石精錬技術を活用して、日本を代表するリサイクル基地の一つとなっている[3][4]。
概要
[編集]鹿角盆地の北側に位置しており、面積の82%が森林に被われている[2]。
町の北東部には十和田湖があるが、2008年までは町の境界が確定していなかった。2008年(平成20年)9月に十和田市との境界が覚え書きによって決定して[5]官報に告示され、十和田湖の西側が正式に小坂町の町域となった[6]。
19世紀初頭(江戸時代末期)に小坂鉱山が発見され、金・銀の採掘の鉱山産業地域として町が栄えた。明治時代には銅・亜鉛の採掘も行われ、小坂鉱山事務所を始めとして多数の近代建築が建てられ、町は大いに栄えた。特に銅は、別子銅山・足尾銅山と並び三大銅山と称される産出をほこったが、第二次世界大戦後は鉱山資源が枯渇し、一時期は過疎化が進行した。
円高や鉱量の枯渇を受けて自山での採掘が停止した後は、輸入鉱の精錬に移行するとともに、精錬技術を生かした金属回収などリサイクル関連産業が多く立地するようになった[2]。
また、観光産業では国立公園「十和田湖」とともに鉱山関連産業遺産の「小坂鉱山事務所」や「康楽館」など国の重要文化財がその拠点となっている[2]。
町のシンボル
[編集]- 町の木はベニヤマザクラ、1967年(昭和42年)制定。
- 町の花はアカシア、2005年(平成17年)新町制50周年を記念し制定。ただし、町内に植えられているのはニセアカシアである。
- 町の魚はヒメマス、平成17年に新町制施行50周年を記念し制定。和井内貞行が十和田湖で養殖した。
地理
[編集]隣接している自治体
[編集]歴史
[編集]- 1590年(天正18年)豊臣秀吉朱印状により、鹿角郡は盛岡藩(南部領)と確定。
- 1869年(明治元年)戊辰戦争後の盛岡藩への処分により弘前藩取締地となる。その後、北奥県となり、九戸県、三戸県、江刺県を経て、1871年(明治4年)第1次府県統合により秋田県の管轄となる。
- 1884年(明治17年)9月18日 - 藤田組(後の同和鉱業、現・DOWAホールディングス)が政府から小坂鉱山の払い下げを受け創業する。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い鹿角郡小坂村、七滝村が発足。
- 1902年(明治35年) - 鉱山の煙害が深刻化。後に煙害対策としてニセアカシア(アカシア)の植林が行われ小坂町の花となる[7]。
- 1908年(明治41年)9月15日 - 藤田組が大館駅から小坂間に小坂鉄道専用鉄道を敷設する。
- 1909年(明治42年)5月7日 - 小坂鉄道が藤田組から受け継いだ専用鉄道を小坂線として、大館駅-小坂駅間の旅客営業を開始する。
- 1914年(大正3年)5月15日 - 小坂村が町制施行して小坂町となる[8]。
- 1938年(昭和13年)1月26日 - 小坂小学校の体育館の屋根が積雪の重みで倒壊して児童8人が死亡、51人が重軽傷[9]。
- 1955年(昭和30年)4月1日 - 鹿角郡小坂町、七滝村が新設合併し、小坂町が発足。
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 鹿角郡小坂町の山根、上向の一部を十和田町に編入。
- 1990年(平成2年)10月12日 - 東北自動車道 小坂IC供用開始。
- 1994年(平成6年)10月1日 - 小坂線が旅客営業を廃止し、貨物専業の鉄道となり、古館駅が廃止。
- 2008年(平成20年)12月25日 - 青森県十和田市との境界のうち十和田湖の境界が確定する[6]。
- 2009年(平成21年)4月1日 - 小坂線全線が廃止され、町内から鉄道が姿を消す。
- 2013年(平成25年)11月30日 - 小坂JCT料金所を併設する秋田自動車道小坂北ICが地域活性化インターチェンジとして供用開始する。
- 2014年(平成26年)
- 3月24日 - 小坂鉄道跡を小坂製錬など3社より無償譲渡され、同時に小坂駅構内敷地を賃貸契約する[10]。
- 6月1日 - 小坂駅跡を再整備し、小坂鉄道レールパークを開設。
- 7月22日 - 小坂町立小坂中学校の旧校舎を改修して再利用し、町役場を小坂字上谷地に移転。
地域
[編集]人口
[編集]小坂町と全国の年齢別人口分布(2005年) | 小坂町の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 小坂町
■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性
■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
小坂町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
教育
[編集]高等学校
[編集]町内に高等学校は無い。かつては秋田県立小坂高等学校が存在したが[11]、2024年4月に秋田県立鹿角高等学校(鹿角市)に統合された[12][13]。
中学校
[編集]小学校
[編集]こども園等
[編集]- 社会福祉法人こばと会小坂マリア園[14]
産業
[編集]電気機器
[編集]非鉄金属事業
[編集]- DOWAホールディングスグループ
- DOWAメタルマイン関連
- DOWAエコシステム関連
- エコシステムリサイクリング・北日本工場(貴金属・非鉄金属のリサイクル)
- エコシステム小坂(産業廃棄物・自動車シュレッダーダスト・資源リサイクルなど)
- オートリサイクル秋田(自動車の回収・解体・リサイクル)
- グリーンフィル小坂(廃棄物の最終処理)
- 日本ピージーエム
繊維製品
[編集]- エドウイン小坂ジーンズ
郵便局
[編集]- 小坂郵便局
- 七滝郵便局
交通
[編集]鉄道
[編集]町内を鉄道路線は通っていない。鉄道を利用する場合の最寄り駅は、JR東日本花輪線十和田南駅。
廃止路線
[編集]かつて小坂製錬小坂線、小坂駅・古館駅があったが2009年(平成21年)に廃線(旅客営業は1994年で終了)になっている。
バス
[編集]- 路線バス
- 高速バス
- 上向七滝線 - 町内の上向地区、七滝地区を周遊する路線
- あすなろ号 小坂インター(青森 - 盛岡線)
道路
[編集]町内を南北に東北自動車道と国道282号が縦断し、東西に横断する秋田県道2号大館十和田湖線が町の中心部で交差する。また、十和田湖畔では国道103号、国道454号が町内を通り、十和田湖北側の平川市との境界付近の平川市域を国道102号が通る。
- 高速自動車国道
- 一般国道
- 主要地方道
- 秋田県道2号大館十和田湖線(樹海ライン)
空港
[編集]放送
[編集]- 十和田湖地区でのテレビ放送は、在青テレビ局が視聴されている。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
[編集]- 小坂鉄道レールパーク 小坂鉄道小坂駅跡
- 小坂鉱山事務所 1992年(平成4年)に銀山町地区より現在の永楽町に移築。
- 康楽館 現存する日本で一番古い木造芝居小屋
- 十和田湖
- 小坂七夕祭
- アカシアまつり
- ワイン祭り
- 十和田湖国境祭
- 小坂エコタウンセンター
- 七滝
- 明治百年通り - かおり風景100選に選定。国土交通省手づくり郷土賞は、平成18年度(地域整備部門)受賞。令和2年度同賞大賞受賞。
出身有名人
[編集]- 福田豊四郎(画家、小坂町の町章の図案をデザインしている)
- 大間ジロー(ミュージシャン、元オフコース)
- 小坂川健三郎(1950年代前半に活躍した、大相撲力士)
- 佐々木喜久治(元秋田県知事、元消防庁長官)
- 佐々木吉蔵 (陸上競技、1936年ベルリンオリンピック男子100メートル出場)
- 川口博(元衆議院議員、元小坂町長)
- 長井辰男(長井医科学研究所所長、北里大学名誉教授、医学博士)
- 杉澤龍(プロ野球選手、オリックス・バファローズ所属)
脚注
[編集]- ^ 小坂町プロフィール
- ^ a b c d 小坂町 秋田県 (2024年9月17日閲覧)
- ^ “かつての鉱山跡地で金や銀を生産 原料は廃棄の電子基板”. 朝日新聞2022年3月16日. 2024年2月28日閲覧。
- ^ “秋田県北部エコタウンからのお知らせ(ハード事業)「リサイクル精錬拠点施設」”. 「美の国あきたネット」2006年9月7日. 2024年2月28日閲覧。
- ^ “小坂町の郷土史(平成元年〜平成20年)”. 十和田湖における青森県十和田市及び秋田県小坂町の境界決定に係る覚書. 小坂町. 2014年3月26日閲覧。
- ^ a b 『県の境界にわたる市町の境界の確定 (平成20年総務省告示第721号)』。ウィキソースより閲覧。
- ^ 「アカシアは郷土の花?」『森林の環境100不思議』p176 日本林業技術協会 1992年2月15日刊 全国書誌番号:99066256
- ^ “『町村変更』官報. 1914年05月12日 - 国立国会図書館デジタルコレクション”. dl.ndl.go.jp. 2022年2月28日閲覧。
- ^ 死亡八人、重軽傷五十一人『秋田魁新聞』(昭和13年1月28日)『昭和ニュース事典第6巻 昭和12年-昭和13年』本編p6 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年
- ^ “小坂鉄道遺産 無償譲渡を正式契約 DOWA3社 レールパークの基盤整う”. 北鹿新聞. (2014年3月25日)
- ^ 「108年の歩み胸に 「花輪」「十和田」と来春統合の小坂高で記念式典」『秋田魁新報』2023年10月29日。オリジナルの2023年12月14日時点におけるアーカイブ。2024年3月4日閲覧。
- ^ 日本放送協会 (2024年4月8日). “鹿角市と小坂町の3つの高校が統合 鹿角高校で入学式”. NHK NEWS WEB. 2024年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月7日閲覧。
- ^ 「4月開校「鹿角高校」の大講堂などお披露目 木材ふんだんに、見学会開催」『秋田魁新報』2024年1月22日。オリジナルの2024年1月22日時点におけるアーカイブ。2024年6月7日閲覧。
- ^ 町内の保育施設一覧(保育所、幼稚園等への入所申込みについて) - 小坂町
外部リンク
[編集]- 小坂町役場
- 秋田県小坂町 (@kosakamachi) - X(旧Twitter)
- 小坂町 (kosakamachiyakuba) - Facebook
- 小坂町に関連する地理データ - オープンストリートマップ
- 地図 - Google マップ
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